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佛教が説くアングリーコントロール【桐蔭オンライン講座】


【講師】

清風学園専務理事 

清風中学校・高等学校

校長平岡宏一

【開催日時

2020年5月8日(金)15:00〜15:30

対象

すべての方

講座概要

怒りをどのようにしてコントロールすれば良いか。シャンティデーヴァの『入菩薩行論』の忍辱の章をもとにダライラマ法王自身がどう解釈したか説明する。  

講師経歴

清風学園専務理事 清風中学校・高等学校 校長  種智院大学 客員教授、博士(密教学)、公益財団法人中村元東方研究所 理事  ダライラマ法王日本公演の密教分野日本語通訳を歴任。


 

【体験レポート】


「佛教的アングリーコントロール」の講座を受講しましたので、トランジションセンターのキリコがレポートさせていただきます。5月8日(金)に実施しました!遅くなりましたがご紹介いたします。


講師は、大阪の清風学園専務理事、校長の平岡宏一先生です。平岡先生は、密教学の博士をお持ちで、種智院大学で週一回講義もなさっています。仏教を専門的に学ばれたい方々が全国から受講されているそうです。すごい!また、ダライ・ラマ法王来日の際には、密教分野において日本語通訳も歴任されていらっしゃいます。本当に貴重な機会でした。


講義は、シャンティ・デーヴァ (Śāntideva)(南インドの王族として生まれ、出家した後ナーランダ僧院で学ぶ)という7-8世紀に活躍した高僧が説かれた「入菩薩行論」の「忍辱(にんにく)」の章からのお話です。


にんにく、、、大蒜ではありませんよ(先生、すみません!)、忍辱です。あまり馴染みがないかもしれませんね。「忍辱(にんにく)」とは、修行の一つでどんな理不尽なことがあっても、怒りや不満などで心を乱さないように平静を保つように心を鍛えること。


今世も前世も、たくさんたくさん善い行いをしてきても、「怒り」は、一瞬にしてそれまでに積み上げてきた徳を失くしてしまうのだそうです。もったいない!どんなことがあっても、「怒らない」=こころを乱さないことが大切ということです。「怒り」を発生させないための手法として、「不愉快」にならないこと、自分のことばかり考えないことが大切。日々、イライラしがちな私には、かなり難しい苦行です(汗)。なぜ、「怒り」が発生したのか、何に「不愉快」になるのか、メタ認知を働かせてみましょう。自分自身が見えてきますね~。


自分の身近に、不愉快なことをしてくる人がいたとしたら、一人ではできない苦行をさせてくれる人として感謝をすべし!と。自分の心の成長のためにそういう人は必要なんですね。

「敵は、外ではなく、自分の中にあり!」でございます。


さて、30分は短い!ぜひまた講座を!とのみなさまからのご意見がありましたので、次回の開催を検討しております。みなさま、お楽しみに。ありがとうございました!

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