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「アンデルセンも聴いたフォルテピアノ」の世界 (演奏会×ワークショップ)【OPEN記念講座】

【開催日】2019年12月14日(土)
【演奏・お話】
フォルテピアニスト
平井 千絵

【講座概要】

今回お聴きいただくフォルテピアノは、18~19世紀に活躍した、現代のピアノのご先祖様。

会場では、 現代のピアノとの弾き比べで、フォルテピアノの繊細な音色を実感いただけます。

当日は、 ショパンやシューマンとも交流があったアンデルセンの

創作の源になった楽曲をお楽しみください。

また、演奏と併せてワークショップもご用意しております。

時代を越えたフォルテピアノとの出会い---。

上質で新鮮な体験は、ビジネスや日常生活に新しいひらめきをもたらしてくれることでしょう。


【経歴】

桐朋学園大学ピアノ科在学中にフォルテピアノと劇的に出会う。文化庁在外研修員として渡欧。オランダ王立音楽院古楽器科修士課程首席卒業。


ブルージュ国際古楽コンクール等、国内外のコンクールに多数入賞。欧州各地で演奏活動を展開。国内外で13枚のCDをリリース。NHKらららクラシック、BSクラシック倶楽部などに出演。日本セヴラック協会会員。東海大学講師。


【予定演奏曲目】

モーツァルト:(ピアノ・ソナタ第11番イ長調K.331(トルコ行進曲付き)

モーツァルト:「きらきら星変奏曲」ハ長調K.265

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op.27-2「月光」

ドビュッシー:ベルガマスク組曲第3曲「月の光」ほか

※使用楽器:G.タウンマン2004年製(A.ワルター、ウィーン1790年の複製)/スタンウェイピアノTP300


【ワークショップ・ファシリテーター】

学校法人桐蔭学園 理事長

溝上 慎一 
















 

◇ 受講レポート ◇

普段なかなか聴く機会のないフォルテピアノの演奏会ということで大勢のお客様にお集まりいただきました。講師である平井千絵さんはフォルテピアノに魅了され、文化庁在外研修員として渡欧し、オランダ公立音楽院古楽器科修士課程を首席で卒業された経歴をお持ちのフォルテピアニストです。


19世紀前半以前の様式であるフォルテピアノは繊細な音色で、温度や湿度の影響を受けやすく調律がこまめに必要な楽器だそうです。そんな手のかかるところも愛おしいと仰る平井さんのお話は、フォルテピアノの時代の生活様式やショパンやシューマン、彼らと交流のあったアンデルセンの創作活動との関係にまで広がりました。


演奏の合間にはフォルテピアノで作曲された楽曲の解説や、モダンピアノとの弾き比べ、モダンピアノとは違う構造のフォルテピアノの見学などがあり、盛りだくさんの内容となりました。


ワークショップは桐蔭学園理事長・トランジションセンター所長の溝上慎一がファシリテーターを務めました。音色の違いなどについて皆さんの感想や気づきを引き出し、平井さんのコメントも添えられました。


終了後のアンケートには他の方の意見を聞いて共感したり気付くことがあって良かった、芸術鑑賞を言語化することで次の演奏をより深く鑑賞できたという声がありました。芸術鑑賞とワークショップという体験に初めは緊張したという方も、ワークショップを通して今までの芸術鑑賞とは違う面白さを感じてくださったようです。 また、モダンピアノで聴き慣れていた楽曲を当時の楽器で聴くことで、あの楽曲は本来はあのような響きだったのかと感激してくださった参加者の方が大勢いらっしゃいました。


今後も、エデュテインメントにつながる芸術の対話型鑑賞の講座を実施していく予定です。どうぞお楽しみに。



 

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